今年 13年ぶりに家族全員が家にそろった
子どもたちは3人ともがオーバーサーティだというのに
誰ひとり欠けることもなく むしろこの歳になって
全員がひとつ屋根の下にこ住まうことになった
平日の真昼間 大の大人が5人全員リビングに集まって
コーヒーを飲んでいる空間は やはりどこか異様である
長男T 次男K 長女であり末っ子の私の3人兄弟
そして還暦をとうに迎えた父と母
長男Tは高校卒業後 13年という年月をアメリカの田舎で過ごし
去年の夏 とうとう帰国し 先日 念願の小さな会社を立ち上げた
一個人としては プログラマーというところだろうか
次男Kはグラフィティライター
世間ではなかなか受け入れられにくい肩書きだが
彼はこれを一生の仕事として
私たちがアメリカに居る間 彼はブラジルや韓国へ
とにかく世界中をぴょんぴょんと飛び回っている
今は2週間ほどイスラエル 来月はスペインだそうだ
こうして書くと なんとインターナショナルな!と驚かれるかもしれないが
下手をすると海外のほうが国内旅行より割安になる時代である
それぞれに理由や目的があってではあるが
全員ギリギリのラインで飛んでいるというだけである
そんな子どもたちを尻目に 母はまったく海外に興味はなく
パスポートを手にしたことすらないのだ
この母に この子どもたちあり ・・・とは言えそうにない